長い事問題になっている「移民の受け入れ」について、
最近、日本国内で一気に関心が高まってきましたね。
岸田元首相の「国の宝」発言や、
JICAのホームタウン事業の撤回など、
外国人受け入れに関する話題が尽きません。
そしてそのどれもが、
「外国人歓迎!!」
からの炎上。
という流れですね。
この流れから考えるに、多くの日本人は、
移民の受け入れや、外国人がたくさん日本に来ることには反対のようですね。
僕も、何の制限も変革もなしに受け入れるのは反対です。
治安の悪化や、雇用競争の激化、社会補償等の負担の増加など、
様々な事が考えられるからです。
しかし、だから受け入れるのはやめよう。おわり。
とはいきません。
実際、日本の労働市場の人手不足は深刻です。
103万の壁の引き上げや、シングルマザーの再就職支援など、
国内で労働人口を増やすことは可能ですが、限度があります。
結局は足りない分を外国人労働者を受け入れる事で補わなければならないのです。
また、日々グローバル化している現代で、日本だけ鎖国するわけにも行かないでしょう。
外国人労働者(移民)受け入れは、必須なのです。
ならば今考えるべきは、「どのように移民を排斥するか」ではありません。
「質の良い移民を受け入れるにはどうするべきか」
という制度設計や、それに伴う社会のあり方について考えるべきです。
残念ながら今のままでは、日本に来るのは低スキルの移民だけです。
平等で優しい国、日本。
日本では、日本人か外国人かによる多少の対応の違いはあれど、
人種や宗教などで差別をする、されることはほとんどありませんよね。
(多分ないと思うんだけど。)
当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、
実は世界では人種差別が結構あるんですよ。
プレミアリーグのサッカーの試合なんかをみていると、
黒人選手が差別発言をされていたり、アジア人がつり目ジェスチャーをされていたりする映像がたまに流れます。
人種差別に対する抗議運動がいつも行われているのは、まだまだ差別が残っているからなんですね。
(海外の方が人種差別に厳しい印象があるのに、なんでまだ抗議運動やってるんだろうと思っていましたが、考えてみれば当然ですね。)
また、黒人であるというだけで命の危険を感じる場面が多くあるそうです。
それに対して日本では、
BLMも全然盛り上がらなかったし、
そもそも銃社会でも無いですから、急に撃たれるとか、そんな心配もありません。
外国人にとって、日本はとても住みやすい国なのです。
社会保障が整った国、日本。
日本は、年金制度や健康保険、生活保護などの社会保障がとても整っています。
例えば、アメリカなんかと比べると、
日本の健康保険は本当に素晴らしい。
実際、アメリカの医療費は高く、一回の診察で何十万もかかるケースがざらにあります。
それに対して日本では、ちょっと風邪気味というだけでも気軽に病院に行きますよね。
年金については日本でも大きな問題がありますが。
生活保護なんかは、外国人でも受けられます。
日本に住むことで、貧困な外国人は様々な保証を受けられ、
快適な生活を送ることが出来るようになるのです。
身分制社会、日本。
さっきまでの二つは、
「すごいぞ日本!」
的な話でしたが、ここからは変わります。
日本が身分制?
と疑問に思った方が多いかと思います。
でもこれは事実です。
日本では、様々なところに身分があり、当然それによって待遇が変わります。
例えば、正規と非正規。
同じ内容の仕事をしても、もらえる報酬が違う。
そして、世間からの見られ方も違う。
非正規なんだから仕方ないだろ。
と思った方。
その考えは、今やグローバルな世界では差別になります。
同じ仕事をすれば、同じ待遇を受けるべきというのが、グローバルスタンダードなのです。
というか、よく考えれば当たり前ですよね。
じゃあ何故そんな差別が残っているのか、についてはまた今度話すとして。
このことが低スキルの移民にどう影響するかですね。
まず、身分制社会日本では、まだまだ年功序列が残っていますね。
また、外国人であるだけで、昇進しにくかったり、そもそも就職出来なかったりすることもあります。
そんな国に、スキルのある外国人が来てくれると思いますか。
確かに治安は良いし、人々は平等で優しい。
でも、労働市場では外国人であるというだけで様々な不便が起きる。
それならもっと自分の実力を評価してくれる国に行こうと考えるのは当然ですよね。
従って、日本に来るのはスキルが無く、治安と福祉を享受したい移民だけになるのです。
イエ制度を無くさない限り、日本は変わらない。
日本の身分制の根本は、イエ制度にあります。
個人ではなく、イエで管理する。
これが非正規が差別される原因であり、市場の流動性が低い原因であり、外国人が働きにくい原因でもあります。
これを無くさないことには、日本は本当の意味で働き方改革を成し遂げることは出来ないでしょう。
そして遠くない未来で、日本だけが世界の労働市場から取り残され、日本の中流階級は一気に貧困に陥るのです。
(優秀な日本人は日本を出て、海外で働くことが出来ます。)
世界が毎秒未来に向かっているのですから、それに合わせて私たちの価値観や社会も変えていかなくてはなりません。
身分制はいい加減、終わらせましょう。
さいごに
不条理な社会人生から自由になる方法 著:橘玲
今回はこの本の一部を参考に、独自の解釈や感想を含めて記事を作成しました。
他にもたくさんの興味深いトピックがありますから、気になった方は是非手に取って読んでみてください。
ではまた。

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